ドキドキ通信

 先輩、今井に続け!
中越3大会連続の決勝進出

来春のセンバツ出場につながる第121回北信越地区高校野球新潟県大会は19日、三條機械スタジアムで準決勝2試合を行った。センバツ初出場を目指す中越は分水と対戦。先発マウンドは背番号10をつけた左腕、小林弘明(2年)。8回まで被安打4、四球1の好投。9回にはエース東條将樹(2年)がマウンドに上がり左右の両投手で分水を4-0で退け、今季3大会連続して県大会決勝に進出した。
 左腕小林、エース東條と中越の見事な完封リレーだった。先発の小林は初回を危なげなく三者凡退に仕留めた。「緊張で球は走っていなかったからていねいに投げた」と小林。2回、1死三塁で投手から転向した7番伊藤太洋(2年)のスクイズで先制点を挙げ試合の主導権を握った。
 3回、2死後、遊撃手の失策から、やや投球のリズムを崩し四球から一、二塁となったがその後を二飛に打ち取り無失点。5回、2死から四球を足がかりに盗塁、2番、小林央人(2年)の適時右前二塁打で中押し点。終盤8回には2死から連打で2点とダメを押した。
 8回を投げ、被安打4、1四球、無失点とほぼ完璧投球で最終回、エース東條にマウンドを託した小林。「完封はしたかったですが、チームの勝利のほうが先です」と快心の笑みをこぼした。
 決勝の相手、新潟とは夏の大会入り直前に恒例の練習試合を行っている。「新潟に負けると夏の甲子園に出場できる」というのがジンクスの中越。そのジンクスも今年もかなわなかった。その因縁の相手、新潟を粉砕して本田仁哉監督(33)が初采配をふるった03年夏以来の県王座に駆け上がりたいところだ。