ドキドキ通信

 今井(広島)待望のプロ初勝利!

 05年、高校生ドラフト2準目で広島東洋カープに入団して4年目の今井啓介投手(中越出)が9月18日、対阪神戦(甲子園)で5回3分の1を投げてプロ初勝利を挙げた。
 今井は、長岡市に合併となった旧栃尾市刈谷田中時代から大型の右腕と評判だった。同中3年時に見附市片桐球場で行われた地区大会で本田仁哉中越高監督(33)の目に止まり同校野球部に入部した。当時から球速には定評があり、1年時の夏の大会には早くもベンチ入りした。
 幼少時には両親の影響でバレーボールに親しんでいたことから抜群の運動能力があり、3年時の夏の甲子園出場をかけたけた決勝の新潟明訓戦には敗れはしたが右翼席に本塁打を放つなど打撃にも非凡な力を見せつけた。
 プロ初当板は09年7月18日、東京ヤクルト戦。それから2カ月後にプロ初勝利。今井を応援する地元栃尾地域や母校の中越OBらにとっては待ちに待った1勝となった。
 広島に入団の決まった05年の暮れ、自身を育ててくれた鈴木春祥中越前監督(65)と同市体育協会の機関誌「スポーツ長岡」で対談。その時、今井は「自分が野球を始めた時の環境は決していい環境ではなかった。プロ野球選手になったからには自分を育ててくれたチームに野球道具を送れるような選手になりたい」といって前監督を感激させたナイスガイでもある。
 母校のチームは明日(19日)三條機械スタジアムで来春のセンバツ出場につながる北信越地区本大会出場をかけて準決勝を戦う。待望のプロ初勝利を挙げた今井の活躍に刺激された中越の怒涛の活躍を祈るファンは多い。