ながおかドキドキ通信

[
 小説「光る砂漠」−夭折の詩人矢澤宰の生涯ー
           見附中学3年22H朝のホームルーム
 松本の自殺に対して相変わらずどう対処していいか分からず、元気なく教室に入る渡辺先生。クラス委員長がその姿を見て「起立!礼」の号令をかけた。
 若い渡辺先生は今にも泣き出しそうな表情で「今朝は悲しい出来事を報告しなければなりません。皆さんもよく聞いて下さい。さっき松本君のお母さんから電話があってが松本君が今朝、病院で自殺したそうです。先生はこれから松本君の家に行ってきますが、事情がよく分かりませんので皆さんも決して動揺しないようにね」というと教室の中は騒然となった。
 「静かに、静かにしてください。これから松本君の冥福を祈って全員で黙祷をしましょう」渡辺先生はクラス中に呼びかける。
 そんな中でゆきは激しく動揺。クラス全員での黙祷には参加したが突然、泣き崩れた。そのゆきの姿を見たクラスの仲間はまた驚くのだった。(続く)
http://www.ac-koshiji.com/
http://www.h7.dion.ne.jp/~kousya/