ながおかドキドキ通信


    人は変化することが大事!!
             橋上監督(新潟アルビレックスBC)講演会

【長岡地域の野球関係者72人を前に持論を展開する橋上監督】
 長岡市など3市1町で構成する「長岡地域定住自立圏スポーツ振興事業」が26日、行われホテルニューオータニ長岡で開かれた2部では今季から新潟アルビレックスBCの指揮を執る橋上秀樹監督(45)が「野村監督に学ぶ選手育成とマネージメント論」と題して長岡地域の野球関係者72人を前に熱弁をふるった。
 ヤクルトなどNPB(日本野球機構)の選手として17年間プレーした橋上監督。2005年から09年まで知将、野村克也監督の下で東北楽天ゴールデンイーグルスのコーチを務めただけあって講演は最初から聴衆を惹きつけるに十分だった。
 プロ選手として5年目に野村監督がヤクルト監督に就任。それまでセ・リーグの弱体チームに甘んじていたヤクルトナインは「どんな難しい野球をするのだろう」と戦々恐々としていう。ところが米国・アリゾナのキャンプ初日のミーティングで野村監督は「人生とは?」という問いかけから始まり「職業とは」というナゾかけにも似たミーティングだったと橋上監督。ある日、監督に認めてもらおうとバッティング練習で外野へ打球を飛ばして意気揚々とゲージから出てきたら野村監督は「王はグリップを1握り空けて800本の本塁打、オレは2握り空けて600本の本塁打だった」と禅問答にも似たボヤキのエピソードを紹介。当時ヤクルトにはハウエル、広沢克巳、池山隆寛といった長距離打者がそろっていてどう頑張っても自分がその中に入り込むことは難しいと分かった。「幸い自分は当時のチームの中でも強肩で足も速かったのでそのことを武器に頑張った」と何かを変えなければ事は成就できないことを体験から説いていた。
 今季からチームに加わるあの名球会会員の高津臣吾投手についもヤクルト時代チームメートだったことから「高津は速球投手として入団したがストレートではプロで通じないことを入団早々に察知。シンカーという球種をマスターしたことで息の長い選手生活を送っている」と今年のチームの目玉選手の活躍も臭わせていた。BCリーグの選手はNPBへ上がれることを夢みているが、年齢的には24、5歳位までがタイムリミットと自論を展開。「夢も大切だが、一定以上の年齢の選手には早いうちに私が見切りをつけてあげなければならない」と独立リーグともいえども厳しいプロの世界を語っていた。監督就任来、すでに半数以上の選手の練習を見た中で、今季からチームにら加わったルーキー阿部拳斗(中越高出)についてはは「いいものを持っている。年齢的にも十分、NPBは狙える」と地元向けのリップサービスも忘れなかった。橋上監督のこうした講演での内容は野村の「監督ミーティング」(日本文芸社 780円)など著書としてすでに2冊出版されている。

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