ながおかドキドキ通信


      小説「光る砂漠」−夭折の詩人矢澤宰の生涯ー
       矢澤家の前
 道路に面した矢澤家の玄関先でレウが宰に食べさせようと枝豆をもぎとっている。2人の帰りを見てき喜色満面のレウ。「宰、宰よう帰って来たのう・・・」と涙を流しながら話すレウだった。「かあちゃん」と抱きつかんばかりの宰。「じいちゃんもお前の帰ってくるのを待っていたんだろも死んでしもた。家に入って仏壇に参ってやれや」と元。「そうらよ、はよじいちゃんに帰ってきたとお参りしろ」とレウ。宰は元気よく家に入る。後に続くレウ。最後に元が家に入る。   
      矢澤家の仏間

 元が仏壇にローソクと線香をともす。宰が仏壇に手を合わす。傍らでは元がジッと宰を見ている。「親父ももうちっと長生きしていれば宰の元気な姿が見られたろうにのう・・・」と元。「・・・」沈んだ表情の宰。「久しぶりに汽車らのバスに乗ったんで疲れたろうすけ、夕飯まで二階で寝ていろ」とレウ。「うん」と元気に答える宰。レウはうれしそうに台所にいって夕食の準備にとりかかる。空を見上げると夏の太陽が沈みかかり空は真っ赤な夕焼け空。>http://www.ac-koshiji.com/

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