ながおかドキドキ通信


 団塊の世代とは
  TVドラマに見たオイラの青春

(TBSドラマ【父よあなたはえらかった〜1969年のオヤジと僕】より)
  昭和22年生まれから同25年までに誕生した人たちを「団塊の世代」という。オイラは1952年にこの世に生を受けたから同年代ではない。
 16日、JNN50周年記念番組で「父よあなたはえらかった〜1969年のオヤジと僕」が放映された。ストリーは今でいうニートにも等しい息子と団塊の世代のオヤジのドラマだった。詳しいストーリーは割愛するが70年を前に大学生だった父親には共感した。
 オイラが間違って大学に入学を許可された時、70年代の大学紛争こそ影を潜めていたが、残党はヘルメットを被りキャンパスをうろついていた。時にはその彼らが爆発して大学側はロックアウト。授業が何日も無かった。
 学生用語で「ノンポリ」という言葉があった。ノンポリとは「ノンポリシー」という造語で何も考えずただひたすら真面目に授業を受ける学生やマージャン、ギャンブルなどに明け暮れる学生を指していった言葉。 オイラはそのノンポリで昼頃、目覚めて約1時間かけて大学に行って学食でカレーライスの朝食を食って、暇を持て余すと授業に出席して午後4時頃になると部活。そうでなければ街をうろついてジャズ喫茶や映画館という自堕落な生活をしていた。けれどもそんなオイラだったが人並みに世の中を憂いていたことだけは確かだった。
 ドラマのオヤジは学生時代から現在までその志は一貫して変わらず、不況から会社の不当な「肩たたき」にも負けず長年、勤めた会社と闘争するというストーリー。そのオヤジが大学4年時の就職を迎えるとき学生運動をやっていた仲間は次々と転向し志を変えてゆく中でそのオヤジは隠すことなく就職する会社に学生運動をやっていたことを告げて「こんな僕でもよかったら」と就職を果たす。ところが定年を前に今度はその会社から不当な肩たたきを受ける。何だかオイラの歩んだ人生に似ていた。学生運動こそやらなかったが会社では組合運動をやったし社会人となってからもデモにも参加した。それはドラマのオヤジと同じように社会や会社に対して「オカシイ」と思うことを率直に表現したからだった。仲間だと思っていた人の裏切り、密告など今ヒットしている映画「沈まぬ太陽」そのものだった。
 普通に勤めればあと2年後には無事定年夫を迎えるハズだったが、どうにもガマンならなくて会社を辞めた。勤めていてもリストラされたかも知れない。そうなる前にオイラが会社をリストラしてやった。 世の中の事象に対してオカシイということに気づかない人間にはなりたくない。これがバツ1オヤジとなっても決して変わらないオイラの矜持だ