ながおかドキドキ通信


 アァ〜勘違い?
  ノロをエロを間違えた・・・
 きょう(9日)放映の某国営放送局の新潟県内ニュースによれば、日本全国で猛威をふるっている新型ウィルスは県内での流行は峠を越えたという。
 昭和30年代に幼少期を過ごしたオイラのような年代には、新型ウィルスには免疫があって感染しないらしい。きっと同ウィルスは、もしかしたら不潔なウィルスかもしれない。飽食の時代といわれて久しいが、昭和30年代の頃は、まだまだ食べ物は潤沢にはなかった。夏休みなど朝から近所のお宮の境内で遊びといえば野球か相撲だった。午前も10時頃になると急にお腹がへってきたものだった。お宮の周りは畑と田んぼだらけ。畑には、ちょうど食べ頃のスイカが青々と育っていた。遊びに疲れた時、ガキ大将が「腹へった。何か食おうぜ」といって農家の人が耕している畑に入ってスイカや瓜などをもぎとって食べた。要するに「畑ドロボー」だったということだ。その当時の畑の肥料といえば化学肥料などを使う農家は稀でほとんどの農家は人糞を使っていた。そんな訳で熟れたスイカも瓜も相当に不衛生な食物だったハズだ。そんな物を洗いもせず畑でむしゃぶりついたオイラたちの体内には不衛生な免疫はこびりついているのだろう。
 オイラがまだ某スポーツ紙の記者だった3年前の出来事だ。当時、長野支局に勤務していた。12月は、地方勤務の記者は、全国大会の中学駅伝、高校駅伝、バスケットボールの「ウインターカップ」、花園での高校ラグビーなどが目白押しで体がいくつあっても足りない位、取材に忙しかった。
 大会が行われる現地へまだ出張もしてないある日のことだった。松本市の某私立高校の室内練習場で翌年の全国中学校体育大会に向けて野球の講習会があった。新潟も広いが長野県も相当、広い。けれども長野は山国で道路事情が悪い。そんなことから講習会は、県の中心部の松本市での開催となったのだろう。
 その日は、午前中に全国中学校駅伝が熊本で行われすでにその結果は出ていた。講習会は午後からの開催だった。会場で顔見知りの野球部の監督と出合った。その監督の在籍していた中学校は駅伝も強豪校で優勝は無理としても入賞は期待できる学校だった。そんなことから監督から「駅伝ウチの学校どうでした」と聞かれた。結果は、インフルエンザに侵されて惨敗だった。午前中に結果を入手していたオイラは「残念ながらあまりいい結果ではなかったですよ」と応えた。監督は「何かあったのですか」と聞いてきた。「チームはインフルエンザにかかったらしいですよ」と惨敗の原因を話した。そしたら監督が「どっちのインフルエンザですか」とまたまた逆取材。「何かエロウィルスみたいですよ」と平然と話したオイラだった・・・。
 野球の講習会も終えてオイラは現地から原稿を送った。「来年の全中も見据えて選手、監督もエロウィルスに負けずに頑張った」というようなテキトーな原稿を送って、早々に長野市へターン。一路、権堂の飲み屋へ入った。酔いも回った午後8時頃、携帯が鳴った。本社のデスクからだった。「ノロウィルスと違うエロウィルスという新しいウィルスがあるのか」という問い合わせだった。「そんなのある訳ないじゃないですか。知らないのですか今、流行っているウィルスですよ」といったらデスクが突然、怒って「バカヤロー今、流行っているのはノロでエロなどない。エロはお前だ」とドヤされた。単身赴任も3年目を迎えていたオイラはきっと「ノ」と「エ」も区別がつかないほど頭に血が昇っていたのだろう。思い込みも激しい勘違い。新型ウイルスの話題が報道されるにつけ当時のウイルスの種類をオイラに問いただした某中学校の野球部の監督の顔がウラメシクも懐かしく思い出すのだ・・・。