ながおかドキドキ通信


 伝統のエッサッサに万来の拍手
  日体大 体育研究発表会

(D難度の技を披露する体操競技の鉄棒)
  県内でf1986年(昭61)、新潟市での開催以来、23年ぶりとなる「日本体育大学体育研究発表実演会」が11日、長岡市市民体育館に約2600人の観衆を集めて行われた。
 スポットライトの中にマルチタレントとしても活躍している同大学OBでロサンゼルス五輪体操競技、鉄棒の金メダリスト森末慎二が登場。真っ暗な館内ではペンライトを持った観客、これから研究の成果を発表する同大学生とが一体となり早くも熱気が覆った。
 太鼓と舞で日本の国の幕開けを表現した「天の岩戸」から同会はスタート。幼い子らを危険から身を守ることを念頭に研究された「集団行動」では隊形を組んでアリーナ狭しと行動する学生の姿に「さすが日体大」と驚嘆の声も上がった。
 ロス五輪体操競技で個人総合優勝を飾った具志堅幸司さんの解説でローマから北京五輪までの床の技を順次紹介。44年前には、世界のトップの技だった「しん伸宙返り」も今では中学生選手も平気でこなせる技となったことに観客は体操競技の進化と時代の変せんを感じ取っていた。所属する陸上部の監督が同大学0Bということから監督とともに訪れたという南雲ほのかさん(2年)=小出高陸上部マネジャーは「集団行動が特にすばらしかったです。さすがは日体大だと思いました」と鍛え抜かれた12種目の研究の成果に感動していた。
 フィナーレは同大学に学んだ人なら誰もが体得したという伝統のワザ「エッサッサ」が披露されると客席のOBからはヤンヤの大喝采。2600人の観客は学生トップアスリートの殿堂「日体大」の妙技に惜しみない拍手を送っていた。

(フィナーレは日体大名物【エッサッサ】)