ながおかドキドキ通信


 今井(広島東洋カープ)ふるさとで熱血指導

(母校、栃尾東小体育館で後輩らに捕球の指導を行う今井)
  05年(平17)、高校生ドラフト2巡目で広島東洋カープに入団して4年目。今季、待望のプロ初白星を挙げた今井啓介投手(中越高出)がオフシーズンを利用して凱旋。生まれ育ったふるさと栃尾で13日、今年で4回目となる野球教室を開いた。
 今年の9月18日、甲子園での対阪神戦で待望のプロ初白星を挙げてか、ひときわプロ野球選手としてのオーラを発散していた。母校でもある栃尾東小体育館には釤郷土の英雄釤今井直伝の野球教室の開催とあって若獅子など4チームの少年野球チームと刈谷田中野球部員ら約100人が集まった。
 ケガ対策ともいえる準備運動のストレッチから早くもその動作はプロ仕様。キャッチボールでもポジション別に意識もって投げ返す投球を熱血指導した。
 高校3年時、夏の大会決勝(対新潟明訓)で右翼スタンドに本塁打を放つなど投手としてばかりでなく打者としても非凡な才能を見せた今井がバットを振ると空を切る音が響き野球少年らの目は今井のスイングにくぎ付けとなった。東谷野球クラブのチームメートと参加した島光季君(6年)は「内野手としてゴロの捕球のしかたやバッティングでのミートする瞬間など色々なことを教えてもらった」と感激していた。
 高校時代は「寡黙なエース」といわれた今井だったが、冗舌とはいえないまでも素朴な語らいの指導で冬の寒さも感じさせないアットホームな野球教室となった。「野球を楽しくやるということは、勝つことです。そのためには基本がなにより大事」と後輩野球部員らに練習の極意を伝授していた。今井は、あす(14日)いったん広島に戻り年末はふるさと栃尾で家族とともに期待の新年を迎える。