ながおかドキドキ通信


   煩悩を超えたコラボレーション
      四国霊場水彩画素描&俳句墨書展

(108枚の水彩画と220枚の墨書の前に立つ作者の五十嵐さん)
四国霊場88カ所を水彩で描き、さらに自らの俳句を添えた「四国霊場水彩素描&俳句墨書コラボレーション展」が14日から長岡市中央図書館2F美術センターで始まり話題を呼んでいる。
 同展は、弘法大師ゆかりの四国霊場88カ所を車を使って2年がかりで巡礼した五十嵐久晴さん(64)=同市福住1が霊場で水彩絵具を使って現地で素描した絵画とその時の心境を俳句に託し自ら筆をとった墨書のコラボレーション展。
 「恩師に勧められて絵を始めた」という五十嵐さんは、二元会(東京)の常任委員。絵筆を握ってすでに約50年のキャリアを誇る。同展は五十嵐さんが2年前から車で敢行した四国霊場88カ所の巡礼の旅を水彩で描いた作品108点と同所にちなんでひねった俳句を自らの筆で書きつづった俳句など220枚の書のコラボレーション展。
 「2年前に思い立つまま巡礼の旅に出た」という五十嵐さんだが般若心経を懐にスゲ笠に白装束のお遍路さんの姿で霊場を巡り水彩画は「お参りがすんだ後、1時間以内に描ききる」を自らに課して2年がかりで完成させた力作。俳句などの墨書は「絵の後に浮かんだものもあります」というがなかなかリアルティーあふれる名句がそろう。「絵の裏にある風景や俳句に託した目に見えないシーンを見て感じてほしい」と五十嵐さんは話している。
 同展は18日まで。時間は午前10時から午後6時(最終日は午後5時)。入場は無料。【問い合わせ】090-1403-9428、五十嵐さん。