ながおかドキドキ通信

  新聞の今後とは・・・
   ネットと新聞の融合について
(4月15日付の毎日新聞新潟版)
 15日付の毎日新聞版のアタマ(新聞業界では各面のトップ記事を指す)は、これまでになかった記事編集だった。それは5段ブチ抜きで「坊ちゃん」モデルは新潟人?という見出しで上越の元国語教師が夏目漱石、不朽の名作「坊ちゃん」のモデルは見出しのように県人だったとする新説を発表するという記事だった。
 ここでその新説の是非を云々する気はサラサラない。新説であろうと虚構であろうとそんな事は問題ではないのだ。坊ちゃんを読んだ人ならきっと記憶に残る箇所があるはずだ。それは主人公の坊ちゃんが英語教師として四国・松山に赴任する時、東京での下女、清が主人公にお土産は「越後の笹飴が食べたい」とせがむ箇所に県人の興味がわき、記事をジックリと読みたくなる。
 現在の若者は、ほとんど新聞を購読していない。それは新聞を読まないのではなく「買ってまで読まない」のだ。16日付の某地方紙に「新聞をめぐる動向」と題した論評が掲載されていた。それによると新聞は「記事」が読まれなったわけでなく、読まれる場所が変わったのだという。これまで宅配されていた新聞を購読せず、ネットで記事を確認して読みたい記事を新聞各社が開いている独自の記事にたどりつくと解説している。
 紙の媒体の新聞の広告料は年々、減少の一途だ。これからはINの時代とばかりにスポーツ紙を含む新聞各社は無料のネットを開設した。明日、読者に届くであろう記事を無料でネットにその日のうちに公開しているのだから本業の紙の新聞など売れるハズなどないのだ。そのことに気づかなかった各社の経営陣は糾弾されるべきだ。
 紙の新聞も15日の毎日新聞のように前日のニュースを追わずコアコンピダンス(競合他社にまねできない核となる能力)に徹するべきだろう。オイラがやっている地域限定の話題を提供するネットの新聞のスピードには絶対に勝てない。