ながおかドキドキ通信

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   エンジン01て何なんだ・・・?

【世間を騒がしたあのホリエモンの顔写真も掲載された1月の市政だより】
 2月18日から同20日まで市立劇場、造形大などを会場に「エンジン01文化戦略会議オープンカレッジin長岡」が開催される。エンジン01文化戦略会議とは、各分野で活躍する文化人がメンバーとなり年1回、地方を訪れてオープンカレッジを開催。地域の人々と交流してその地域の文化の発展に貢献しているらしい。「らしい・・・」とは実際に貢献しているかどうか疑わしいからだ。オイラは2007年(平19)に新潟市で行われた同じ催しに参加した。その時の印象は、文化人と称する人が大上段に立って「話を聞かせてやる」といった雰囲気だった。たいしたことはないなと思った。
 今回の長岡でのテーマは「歌え♪長岡♪」だそうだ。歌おうが騒ごうが何だっていい。文化人だか何だか意味不明な人が130人、長岡にやって来るから3日間は多少なりともにぎやかになるのだろう。19日、造形大を会場の講座では約68の講義が開かれるという。内容を見ると「努力しないで出世する方法教えます」などどうでもいい講義内容が並び、地元、長岡をテーマした講義内容がない。こんな内容ならテレビでも見ていたほうがよっぽどましだ。もっとアタマに来るのは20日、市立劇場でのクロージングだ。「私たちの望むものは〜嫌われることを恐れない突破力!〜」と題して出演する堀江貴文のことだ。よく考えてもらいたい堀江は、自身が立ち上げた会社「ライブドア」を舞台に証券取引法違反で現在、最高裁で係争中の刑事被告人だ。同事件では堀江の部下が他殺か自殺か判明しないまま沖縄で死んでいる。堀江は「全面無罪を勝ち取るまで出廷しない」と2審の高裁から自らは出廷せず裁判は弁護士任せ切りだそうだ。そんな人間がどうして入場料を徴収して開催するシンポジウムにエラそうに出演するのだ。厚顔無恥とはこのことだ。
 実行委員会事務局にそのことを問いただしたら「出演者のメンバーや講座の内容にはノータッチ」とのこと。文化人と称する人を長岡に連れてきて何処かでやった講座をそっくりそのまま長岡で開催すれば面倒がなくていいだろうとも思うと地元に関連した講座もなく、刑事被告人を平気で出演させたりするのだろう。ある意味、事務局だってやりたくもない企画を押し付けられた被害者かも知れない。
 いぶかしいと思うのは、昨年の記者会見に出席した例のあのオッサンだ。自身は神主で新潟市を拠点に専門学校グループを経営している人だ。今から7年前、プロ野球パリーグ近鉄バファローズが解散してパリーグが5球団となりそうになった時、球団買収を巡って現楽天の対極にいたのがライブドアで、新潟でもプロ野球参入の声が上がり、神主のオッサンも堀江と組みプロ野球に参入しようとしていたことだ。
 堀江が自分の私的な会合で刑事被告人という立場でも例えば「拘置所で快適に過ごす方法」などというノー天気な話をしているのなら何の問題もないが、長岡市民を前に入場料を取って「嫌われることを恐れない突破力」などという空恐ろしい話をしようとしているのは裁判、市民に対する冒とくだと思わないのだろうか。

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