ながおかドキドキ通信


 生きる勇気を!!
10・25「生命の詩の集い」

(光る砂漠「生命の詩」から入道雲)
 矢澤宰という詩人を知っていますか。
矢澤は、見附市が生んだ夭折の詩人です。1944年(昭19)5月7日、中国・江蘇州に誕生。第二次世界大戦の中国戦線が激しくなった敗戦直前の45年7月、父の実家の見附市河野町に引き揚げた。52年、8歳となった冬に腎結核を発症。66年、21歳の若さでこの世を去るまでほぼ病床の中での青春を過ごした。そうした生活の中で生きる支えだったのはベットの中で創作する詩だった。夭折する瞬間まで書き記した詩は約500編あり、どれもが人間として生きる苦悩や喜び、希望が綴られている。没後43年を経た今でもみずみずしさを失わず多くのファンをひきつけて止まない。
 生誕50年を前にした93年、矢澤の業績をたたえようと「矢澤宰記念事業実行委員会」が発足。94年、同委員会は全国の小中学生を対象に詩を公募。第1回目の「矢澤宰賞」制定した。
 16回目の今年は25日、見附市文化ホールアルカディア大ホールで午後1時半から同4時まで「生命の詩の集い」が行われる。矢澤の創作した詩の中でも珠玉の1編「一本のすじ雲」の朗読でオープニング。1部は全国から公募した573編の詩の中から優秀な作品をたたえる表彰式。2部は「はせみつこのことばあそび」。また同ホール、ホワイエには今まであまり公表されなかった「秋の暮」などの詩を書(小倉美砂)写真(関崎廣)のコラボレーションの作品26点も展示される。【問い合わせ】℡0258(62)7801、見附市まちづくり課。