ながおかドキドキ通信


 企業の基本はQCD
若き経営者、藤原拓(FUCO)

(柔和な表情の中にも剣客の風貌を漂わせる藤原)
長岡市にある「FUCO」=新産4-1-10という会社をご存知だろうか。
 同社は、長岡技術科学大学のOB藤原拓(30)が学生時代に起業、創業した会社だ。社名のFUは英語のfuture、COはcollborationと二つの英語からとったた同社の造語。「時々、藤原カンパニーと間違われますげどね」と笑う藤原。眼鏡をかけた柔和な表情の中にも何事にも負けない強い意志と若さの中にも緻密な経営感覚を漂わせる。
 現在、同社は技大の学生アルバイトも含め約20人が在籍。元々は企業のHPを制作する会社だったが現在は、コンピュータ内にある画像を廉価で瞬時に判定できる「画像検索システム」をメーンに業績アップに挑んでいる。
長岡高専時代から人を集めてワイワイ騒ぐのが好きでした」という藤原は、高専5年時に技大に編入。同大で「学生しか出来ないことをやろう」という「ベンチャークラブ」に入会したことによって最初のカルチャーショックを体験した。電気、電子システム工学部の学生だった藤原の次なるショックは同大大学院在籍時に新たに同大に誕生した「経営情報システム工学部」。それまで工学部系の藤原は一転、今度は文系にも等しい経営情報という新たなカテゴリーに一歩を踏み込んだ。そこから学んだのは「経営は八百屋のオバチャンでもできるんだョ」だった。そして経営の真髄からさらに学んだのはQ=品質、C=コスト、D=納期という21世紀型の経営三大原則。
 昨秋の米国発、リーマンショックの世界同時発不況の影響で業績は対前年比約80%だが「創業4年目を迎えて、学生気分から脱却しなければ」と同社のそれまでのWeb上でのビジネスから同社独自の画像検索システムの売り上げに軸足をソフトランディング。それは学生気分を払拭し、企業として次なるステージへ突き進む同社の新たなチャレンジでもある。
 「朝型の人間なので午前5時頃、出社して7時頃いったん帰宅。そして9時頃、また出社」という。愛妻と2歳になる愛娘の3人暮らし。「これまでやってこれたのも妻の理解があればこそ」という藤原にニューウェーブの経営者の姿を見た。
 【問い合わせ】℡050(5522)9186、Fax020-(4663)0425。Webアドレス:http://www.fuco.jp