ながおかドキドキ通信


   「米百俵」のルーツを訪ねて

(長岡藩へ送る米百俵をここで集めたといわれる旧巻町福井に今も残る佐藤家)
戊辰の役後、飢餓にあえいでいた当時の長岡市民に米を百俵送った長岡藩支藩三根山藩(旧巻町福井)に今も現存する佐藤家。かやぶきの屋根と残雪の弥彦山も望める閑静な庭。築後約240年は経過しているだろうといわれている同家は、戊辰の役後、長岡へ向けて米を集結させて送り出した三根山藩の役宅だった所。
 その同家を特定非営利法人組織で保存しようと活動している「福井旧庄屋佐藤家保存会」の今年度の総会が14日、同家で行われた。
 昔懐かしい旧正月の行事の繭玉も飾られた大広間で開かれた総会には地元、福井の市民ら28人が出席。昨年度の事業報告や今年度の活動方針などが示され出席した会員らは満場一致で総会を承認した。とりわけ今年度の活動のメーンとなる事業案では民俗学者宮本常一が著した「忘れられた日本人」の中で土佐(高知県)の山奥で語り聞いた話を題材に一人芝居ととして演じられるようになった「土佐源氏」。同家での5月8、9日の公演に会員らは興味を見せていた。
 総会後のアトラクションでは西アフリカの打楽器「ジャンベ」を抱えて歌う古田木綿子さん親子の民謡公演に惜しみない拍手が送られていた。

(ジャンベを抱いて歌う古田親子)