ながおかドキドキ通信


    写真歴41年の集大成
      ペンタックスフォーラム(東京・新宿)で写真展開催の吉村さん

【自宅で展示予定の写真パネルを手に写真への思いを語る吉村さん】
 「一瞬で消えてゆく花火に魅力を感じます」と話すのは6月23日から7月5日まで東京・新宿のペンタックスフォーラムで「Forest of Fire火の森HANABI」と題した写真展を開催する吉村直人さん(61)=長岡市土合だ。
 大学2年からカメラを手にして写真歴はすでに41年。これまでテーマとした作品は閉山後の2年目に長崎軍艦島に単身上陸。こん身で撮影した「沈黙の島」や今は解散してしまった地方巡業の歌舞伎一座とともに全国を旅し、その姿をカメラで追った「幻の歌舞伎一座」など社会派の作品群が多い。
 「火の森」写真展はペンタックスが全国から作品を公募。長岡をはじめ大曲、土浦、諏訪湖と全国の花火を撮影して30年のキャリアを誇る吉村さんはこの好機に応募。見事、審査に合格しプロ、アマ問わず写真家であれば憧れのペンタックスフォーラムで晴れて約30点の花火の傑作が展示されることとなった。
 4年前には徳島県大塚国際美術館が主催した2000年間、退色しないといわれている陶器に「作者の思いを焼き付ける」陶版画の全国公募にも当選、完成したA4版大の花火の陶版画は現在、長岡市役所に寄贈されている。
 これまで、写真雑誌やアサヒグラフなどに写真の力量を買われて作品が掲載されたことは度々あったが自身の写真集がまだないことから「今回、展示する作品を何とか写真集としてまとめたい」と還暦を過ぎても写真への情熱はエネルギッシュだった。同写真展の時間は午前10時半〜午後6時半(最終日は午後4時)。入場は無料。【問い合わせ】℡03(3348)2941ペンタックススクエア内ペンタックスフォーラム。吉村写真事務所 Hphone090(2567)8162。