ながおかドキドキ通信


    海老蔵暴行事件とは・・・
 歌舞伎俳優の市川海老蔵(32)が東京・西麻布で泥酔して暴行を受け顔面や頭部などを負傷した事件の全容が次第に明らかになってきている。
 海老蔵は、NHK大河ドラマ「武蔵」の主演を務めたり歌舞伎役者として父、団十郎とともにパリ公演も成功させている役者だ。評論家によれば歌舞伎役者としては100年に一度の逸材だそうだ。何よりもミエを切る演技は観客を魅了させるかなりの演技力らしい。
 オイラは柄にもなく実は歌舞伎ファンなのだ。某スポーツ紙に務め東京本社に単身赴任していた当時、休みになると歌舞伎座に出向いた。オイラが好きな歌舞伎俳優は「鬼平犯科帳」でお馴染みの中村吉衛門だ。
 まあオイラの歌舞伎談義なとどうでもいい。海老蔵の暴行事件を知ったのは26日だった。西麻布で飲んでいて朝7時頃に血だるまとなって自宅にたどり着いたということから事件に発展した。歌舞伎俳優だろうと何だろうとオイラは芸能人なんて所詮「河原乞食」だと思っている。河原乞食が差別用語なののかどうか分からないが朝、決まった時間に自宅を出て帰りはようやく最終電車に乗るまで働く国民の大部分を占める一般サラリーマンとはまったく違う人種だということだ。
 事件を知った時、とっさにある芸能事件のことが思い出された。オイラはまだ還暦にもなっていない年齢だが、その事件のことはものの本で知った話だ。1937年、当時の二枚目俳優、長谷川一夫が所属していた松竹から東宝への移籍に関して松竹が東宝への移籍のイヤガラセのためにその筋の人を雇って長谷川の顔を切りつけたという事件だ。ちなみに「ミーハー」という言葉はその当時、若い女性に人気のあったのは「あんみつ」と二枚目俳優の「長谷川」だったことからあんみつの「ミ」と長谷川の「ハ」をとってミーハーとなったという説もある。
 「俳優にとって命ともいうべき顔を痛めつけられるとは・・・」と思って今回の暴行事件をよくよく調べたら伏線はあった。25日、午後から来年1月からの「新春花形歌舞伎」の記者会見を海老蔵は体調不良を理由にキャンセル。その夜から六本木で飲み狂っていたこととなる。興行主にしてみれば海老蔵のとった行為はとんでもない裏切り行為。さぞかし怒り心頭だろう。
 昔から興行は、反社会的団体が深く結びついていた。その事実は今夏、伝統の大相撲を揺さぶった事件でもお分かりだと思う。海老蔵事件が反社会的団体の行為として今度は「日本の伝統」といわれている歌舞伎の世界へ飛び火したと思うのはオイラ一人の危惧だろうか・・・。

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