ながおかドキドキ通信


     市川海老蔵暴行事件
                            その3    

 11月下旬に東京・西麻布で朝まで酒を飲んで暴行を受けたという歌舞伎役者の市川海老蔵(33)と加害者の伊藤リオン容疑者(27)との間で24日、示談が成立。28日には海老蔵側が会見を開いてこれまでのいきさつを説明した。その中で示談に際して金銭のやりとりは双方ともなかったという話だった。事は、両者とも朝まで酒を飲んで暴れた「歌舞伎もの」のやった出来事だから驚くには値しないが始末の仕方が「傾いた(常軌を逸したこと)」ことだ。
 事件、事故は事を起こした人(加害者)と被害を受けた人(被害者)がいる。事の軽微はともかくとして訴訟にしなければ双方が話し合って話をまとめる「示談」ということになる。オイラだってこれまで3回、自ら示談書を作成して相手側と話し合い金を受け取ったことがある。海老蔵が暴行を受けて入院していた入院費や新年に出演が予定されていた「新春若手歌舞伎」のギャラの補償は海老蔵が本当に被害者であれば一切合財請求できるはずだ。それもせずに金銭のやり取りがないという話は相当オカシイ。
 容疑者は、ちゃんと会社に勤めたり自分で商いをやってる表の人間ではないようだ。そんな人間がスンナリと示談には応じるはずはない。裏で生きる人間は表で収められない揉め事を解決して金を稼ぎ出すことを生業にしている。さらにオカシイことは、示談が成立したというのに突然、検察が容疑者を起訴したということだ。被害者、容疑者側ともこれには恐らく「予期せぬ出来事」として相当、面食らっているはずだ。もっと面食らっているのは想像だが新春若手歌舞伎の会見をサボって当日、西麻布で飲んでいた海老蔵を快く思っていなっかたと思われるこの事件のシナリオを描いたプロデューサーかもしれない。「海老蔵をチョと懲らしめてやれ」と軽く考え裏の人間にやらせたことがトンでもない方向に行ったことを一番悔いて夜も眠れぬ思いをしていることだろう。そう思うと気の毒にもなる。

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