ながおかドキドキ通信


  洗練された調度品がおもてなし
       ホッと一息小さなお宿 早川屋旅館(見附市)

【玄関は縁起のいい臥牛の置物、内山玉延さんの筆による小さなお宿の額がお出迎え】
 かつては繊維の町として隆盛を誇った見附市。同市の表玄関、JR見附駅から中心市街地へ向かって徒歩で約15分(車なら3分)の所にある小さなお宿の早川屋旅館=見附市学校町。旅館の周りは県道に沿った住宅街。うっかりしていると見落としてしまいそうな小さくて愛おしいお宿だ。旅館のルーツはご近所の仕出し屋さんが発展的に旅館に変身した。今春「和モダン」をふんだんに取り入れたお宿としてリニューアルオープン。最大収容人員約20人。部屋数7だがどの部屋も間取り、調度品と女将の和モダンにこだわったセンスが旅館全体を覆う。
 玄関は、女将の大屋桂子さんがこだわる「ホッと一息」のフレーズがこの宿のおもてなしの心を表した「小さな宿」の書がいきなり目に入り、訪れた旅人を一瞬にしてなごませる。和箪笥を再利用した下駄箱。上がり口は、かつては一枚板の檜のテーブルだったものを床にはめ込み重厚な感覚を演出。今春のリニューアルに合わせて収集したわけではないが玄関とロビー兼食堂を仕切る戸は女将が東京・八王子まで出かけて買い求めた蔵の扉。「建物に合わせて蔵の扉を改造したのョ」と話す女将。オーダー家具の食堂のテーブル。灯りは一目でオリジナルな傘だと分かる温かみのある電燈。さらに食堂奥にはステンドグラスに囲まれグランドピアノを配置。今にもスイングジャズの音色が流れてきそうな粋で洒落た和モダンの極致だ。

絵画、壷、電気スタンドとこだわりの調度品が並ぶ客室   客室は一部、洋室だが6、8、10、12畳と存分な広さが用意されている。壁には季節を感じさせる牡丹の絵。「信州松本で買った」というアズキ色のステンドグラスの電気スタンドと部屋の調度品にもそこはかとなく和モダンへのこだわりが感じられる。今ではなかなかお目にかかれない調度品の数々に囲まれロマンを感じながら泊まる料金、一泊2食で6500円とウソのような低価格。車は10台までは駐車が可能。PC持ち込みの人には無線、有線LANと自慢の和モダンだけでなくハイテク機能も備わっている。ビジネスだけで泊まるのが惜しい旅館だ。問い合わせ】℡0258(62)0360、早川屋旅館。
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