ながおかドキドキ通信
田中(長岡大手)2年連続国体出場へ大きく前進
国体県予選少年女子A百㍍で自己記録更新 !
【11秒96の自己新で優勝した田中(左ゼッケン523)】
陸上競技の今年の国体予選会が3日、長岡市営陸上競技場で行われた。少年女子A百㍍では県高校総体で同種目2位だった田中七菜生(たなか・ななせ)=長岡大手3年が自身3年ぶりとなる自己記録を更新。12秒の壁を切る11秒96で優勝。2年連続国体出場を大アピールした。
高校生アスリートには、今の時期は最もアタマを悩ます釤期末試験釤の真っ只中。田中が通学する長岡大手もその例外ではない。そんな状況の中で田中は果敢に今大会に出場した。
7人しかエントリーしなかった少年女子A百㍍決勝。緊張の一発レースだった。体は小柄だがパワー満載の田中。4レーンから勢いよくスタート、約50㍍付近からグングン加速、最後は2位に胸の差以上の差をつけフィニッシュ。ゴール先に待ち構えていた後輩らから「先輩、オメデトウございます」と祝福の言葉をかけられていた。
「春先は左ヒザの故障で思うような結果が出なかった。11秒96は中学(燕)以来の自己ベスト更新です」と声も弾んでいた。長岡大手では始業前の午前7時から朝練習。弥彦線、燕駅から東三条駅で信越線に乗り換えて登校する田中は学校に着いて早々に約30分だけ朝練習に参加するというハンディを背負いながらの部活動だ。
6月の県高校総体では百、二百㍍でいずれも2位だが、インターハイ出場は果たした。昨年の「トキメキ新潟国体」に出場経験も誇る田中は「今年の国体出場に向けていいアピールが出来ました」と12秒を切る3年ぶりの自己新で2年連続の国体出場への夢も大きく前進したことからっとうしい梅雨空も溶かすような最高の笑みを見せていてた。
▽少年女子百㍍①田中七菜生(長岡大手)11秒96②天谷友紀(新発田)12秒18③佐川由紀(長岡大手)12秒35④伊藤優恵(長岡商)12秒62⑤鈴木喜実(長岡大手)12秒85⑥赤塚さくら(新発田農)12秒99羽田野志穂(村上桜ヶ丘)13秒11
○6位ながらも全国大会へ弾み
○‥8人が出場した少年男子四百㍍ハードル。昨年の全国定時制通信制大会で同種目で優勝した今井将智(英智ウィル3年)。自己ベスト更新はならなかったが6位入賞。「記録にはこだわっているので17日の県選手権にも出場します」と力強く宣言。学校としては今井の存在で同大会2年連続の大会出場。佐々木昌仁監督(32)も「今年も定通の全国大会で優勝をねらわせたい」と今井の力走に期待していた。
▽少年男子A四百㍍ハードル①福島雄太(東京学館新潟)53秒82②藤井泰地(新潟商)54秒01③須藤大跳(長岡高専)54秒95④小田高士(柏崎工)56秒98⑤岩崎領(十日町)57秒85⑥今井将智(英智ウィル)57秒8⑦岡田晋(高田農)58秒12⑧小野智之(新発田農)59秒48
【6位ながらも全国定時制通信制大会の連覇に向けて弾みをつけた今井(左)】